所長挨拶

 

徳島大学先端酵素学研究所は、本邦唯一の酵素学研究拠点として、生命現象の中心的な役割を担う酵素について生体反応の触媒としての構造・機能を探るこれまでの酵素学を基盤に、オミクス・ゲノム編集などの最新技術を用い、ゲノムから個体に至る生命情報の本質的・統合的な理解につながる最先端の医科学研究を展開することをミッションとしています。

本研究所は、2016年4月、初代所長の高浜洋介教授の先導の元、酵素学研究の伝統と先端的基礎医科学研究の融合を通じた国際的成果を推進する附置研究所として発進致しました。その後、第2代所長の佐々木卓也研究担当理事にて、より先鋭的な医科学研究の発展を目指すことを目的に、徳島県の県民病ともいわれる糖尿病をはじめとした生活習慣病・がん・免疫疾患といった、従来異なる疾患として進められてきた研究を“慢性炎症”という共通する基盤病態で捉えた研究領域が構想されました。そして、2020年度から、組織としての方向性を明確とするために、酵素学研究拠点としての先導的な研究成果を基盤に病態解明と医療応用を目指す「基幹研究部門」と、慢性炎症研究を柱として新たな学術領域の創出と牽引を目指す「重点研究部門」の2部門に再編成し、この両輪を主とした拠点活動の拡充を進めています。

本研究所は、現在、文部科学省の「共同利用・共同研究拠点事業」および「トランスオミクス医学研究拠点ネットワーク形成事業」にも参画し、徳島大学の掲げる疾患生命科学の研究拠点として、「大学の顔」となるべく、所員一丸となって日々研究に邁進しています。今後も、世界を席巻する先導的な成果を発信し続け、そして、次世代を担う若手研究者がグローバルな活躍ができる研究所となるよう精進する所存です。新たな先端酵素学研究所へのご協力ご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

先端酵素学研究所 所長

片桐 豊雅