【開催報告】小学5年生・6年生対象の夏休みの科学実験体験イベント

2023年8月3日(木)・4日(金)に独立行政法人日本学術振興会の研究成果の社会還元・普及事業:ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~『自分の目で細胞を見て自分の手でDNAを取り出そう‐研究は意外と簡単で楽しい?!』を開催しました。このプログラムは、常松(歯学部)、稲垣・傳田(薬学部)、三宅・吉川(先端酵素学研究所)といった本学若手教員からなる徳島大学研究クラスター「独自の解析技術と疾患科学の融合によるリボソーム創薬の創生」と先端酵素学研究所が企画・運営・実施を行いました。
大変有難いことに、今回が初めての開催にもかかわらず、本プログラムに対して県内外から370名を超える応募がありました。抽選の結果、各日20名の小学校5・6年生(男女比は同じ)に参加していただきました。

午前中のプログラムは歯学部で行いました。まず吉川により本事業の説明及び科研費の役割についての説明のあと、本日の先生方からの自己紹介がありました。次に、参加児童の皆さんにも自己紹介していただきました。

 

 

続いて午前中のプログラム「組織観察」について常松が説明した後に、それぞれ顕微鏡観察を行いました。

 

 

 

午前中最後に常松から「がん組織」について説明があった際には、参加児童だけでなく保護者の方も興味深く聞いているようでした。

 

 

お昼休憩のあとは藤井節郎記念医科学センターに移動し、食べ物からDNAを抽出する実験の説明を行い、各班に分かれて自分たちの手でDNAを抽出しました。

 

 

 

 

 

 

最後に、抽出したDNAが本当にDNAかどうかを、DNAを染める試薬によって確認する実験を紹介しました。

 

 

参加児童の皆さんが一日プログラムを頑張ったので、皆さんでケーキを食べました。

 

 


ケーキタイムの後には本プログラムを体験した皆さんに感想を言っていただきました。

 

 

一日のプログラムの最後に、先端酵素学研究所所長の松久先生(8/3)・先端酵素学研究所副所長・藤井節郎記念医科学センター長の親泊先生(8/4)から、参加児童の皆さんに未来博士号が授与されました。

 

 

 

集合写真

  

 

-最後に-
今年が初めての試みにもかかわらず、とても多数の方にご応募いただきました。ありがとうございました。子どもたちが楽しそうに体験する姿は、私たち実施教員にとって、このプロジェクトを実施してよかったと、心から思えた瞬間でした。
有難いことに参加者の皆さま・保護者の皆さまからは本プログラムに対して非常に多くのポジティブな意見をいただくとともに、改善点もご指摘いただきました。来年度以降に実施する際に参考にさせていただきます。
私たち実施教員は、優れた児童の方にはより良い環境を提供したいという思いはもちろんですが、自分で自分の可能性を狭めることなく、将来の可能性は無限大であることをすべての児童に伝えたいと思っています。参加児童にとって今回のプログラムが「理科」や「生命科学研究」に興味を持つきっかけとなって、そして自分が興味を持ったことに対して自分で調べる力をつけられることを心から望みます。