第62回 先端酵素学研究所セミナーのお知らせ(10月2日)

第62回 先端酵素学研究所セミナーのお知らせ

【講演者】

 江村 菜津⼦ 博⼠

 Brown University, Postdoctoral Reseach Fellow

【講演タイトル】

 「ウニ胚における⾮対称分裂のメカニズムと進化的役割」

【日時】

 2024年10月2日(水曜日)16:00~17:00

【場所】

 先端酵素学研究所B棟1階 交流ホール

 全ての多細胞⽣物は受精から⼀個体になるまでの発⽣過程で、異なる2種類の
細胞を産出する⾮対称分裂(ACD: Asymmetric Cell Division)を繰り返し、様々
な器官を作り出していきます。ACDは細胞の多様性を⽣み出す必須の細胞内現
象ですが、その分⼦機構は未だ明らかになっていません。私の研究対象である
ウニは、発⽣学を代表するモデル⽣物であり、⻑年の⽣命科学の進歩に寄与し
てきました。ウニ胚では、8-16細胞期でACDを⽣じ、他の細胞とは異なる⼩割
球を形成します。同じ棘⽪動物でも⼩割球はウニ綱のみに認められ、祖先形態
を保持しているヒトデなどでは、⼩割球が存在しません。このことから私たち
は、ウニの⼩割球を研究することで、ACD機構の解明に加え、その進化的遷移
についても考察できると考えています。本セミナーでは、発⽣学におけるウニ
の有⽤性と実際の私たちの研究成果について紹介していきます。

教職員、⼤学院⽣、学部学⽣など皆さまのご来聴を歓迎いたします

お問合せ先: 先端酵素学研究所セミナー 第 62 回担当
先端酵素学研究所 発生生物学分野 竹本龍也 内線9160
takemoto.tatsuya@tokushima-u.ac.jp

  第62回 先端酵素学研究所セミナー.pdf