2007年 徳島大学大学院医科学教育部博士課程 修了
2024年 現職
2023年 三重大学大学院医学系研究科生命医科学専攻 修了
2023年 現職
2024年 徳島大学薬科学教育部 創薬科学専攻 修了
2024年 現職
2006年 徳島大学大学院医科学教育部医科学専攻修士課程 修了
2006年 現職
1985年 藤田学園衛生技術短期大学衛生技術科 卒業
2014年 現職
2005年 徳島大学医学科医科学専攻修士課程 修了
2019年 現職

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1977年 徳島大学大学院医学研究科 博士課程修了、付属病院医員
1979年 米国ロッシュ分子生物学研究所 研究員
1981年 徳島大学 助手
1989年 徳島大学 助教授
1993年 徳島大学 教授
2013年 徳島大学 特任教授(名誉教授)
2016年 徳島大学先端酵素学研究所 特任教授
感染症予防のために、安全で有効なアジュバントが求められています。抗体誘導効果が上がるほど炎症と自己免疫等のアジュバント病のリスクが増加することから、代謝回転が速く、自然感染ルートの抗原運搬能を増強する生体成分アジュバント物質を検索し、肺サーファクタントに粘膜アジュバント効果を見出しました。これを基盤にヒト型の人工合成肺サーファクタント粘膜アジュバント、SF-10の開発に成功しました。このアジュバントは、経鼻接種ワクチンのみならず、経口接種ワクチンにも有効で、インフルエンザ等の気道感染症ワクチン、腸管感染症ワクチン、食物アレルギーワクチンへの開発研究が進んでいます。インフルエンザ経鼻接種ワクチンでは治験準備に入っています。
一方でインフルエンザ感染の死亡率を低下させるため、重症化を阻止する薬剤開発が求められています。インフルエンザ感染重症化機序の解析から、サイトカインストームが引き起こすエネルギー代謝不全が血管内皮細胞障害を引き起こし、重症化に引き金を引いていることが判明しました。この事からミトコンドリアのエネルギー代謝改善薬の創薬研究が展開され、幾つかの候補薬剤の前臨床試験を進めています。
粘膜アジュバントSF-10の医学応用
アレルギーの医療革命が進展しているが、この革命の根幹となるアレルギーの予防と治療を支える高性能タンパクチップを開発しています。このデバイスは、アレルギーの発症と治癒に伴う特徴的なイムノグロブリンクラススイッチと抗原親和性の変化を、微量検体で測定可能にしたデバイスです。チップ基板にアレルゲンを高密度に共有結合させる静電層化学修飾を施した Densely Carboxylated Protein Chip (DCP chip) を用いて、クラススイッチを高感度測定できる他、抗原親和性の変化を測定できます。このデバイスを用いたアレルギーの予防、治療のための臨床研究が進んでいます。また2017年度より、環境省が実施する「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)のアレルギー診断デバイスに選定され、大規模疫学調査を実施しています。なお、DCPチップによる特異的IgE価の測定は、認証取得し、2021年度に保険収載された。
アレルギーの予防と治療のためのデバイス開発
Natsume O, Kabashima S, Nakazato J, Yamamoto-Hanada K, Narita M, Kondo M, Saito M, Kishino A, Takimoto T, Inoue E, Tang J, Kido H, Wong GW, Matsumoto K, Saito H, Ohya Y; PETIT Study Team. Two-step egg introduction for prevention of egg allergy in high-risk infants with eczema (PETIT): A randomized, double-blind, placebo-controlled trial.
Lancet. 389: 276-86 (2017)
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