高校生向け「遺伝子組換え実験講習会」を実施しました。

高校生向け「遺伝子組換え実験講習会」

開催日 :2024年7月25日、26日

代表者: 大東 いずみ (免疫系発生学分野)

高校生向け「遺伝子組換え実験講習会」は、徳島県教育委員会との連携事業として毎年夏休みの期間中、2日間に渡り開催しています。この講習会は、遺伝子を使った実験を体験することにより、遺伝子や遺伝子組換えに関する正しい知識と理解を広めることを目的としています。令和6年度は7月25日、26日に開催し、徳島県内の高等学校15校から24名が参加しました。

講習会では、遺伝子の基礎知識やPCR法などの実験技術の原理についての講義を行い、オワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を大腸菌に導入する遺伝子組換え実験を行いました。どの参加者もGFPを発現する大腸菌の作製に成功し、綺麗な緑色蛍光を観察することができました。

また、参加者自身の毛根からゲノムDNAを抽出し、ヒトゲノム多型解析を行いました。この実験では、PCR法での遺伝子増幅や、制限酵素反応によるDNAの切断を行い、目的DNAの塩基配列がどのタイプかを調べました。

講習会後のアンケートでは、多くの生徒さんが「科学は身の回りのことを理解したり、解決したりするのに役立つ」と回答しており、「授業では体験することができないような実験ができ刺激になった。遺伝子の学問に一層興味が湧いた」とのコメントもあり、サイエンスへの関心の高さが感じられました。